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みたか多世代のいえの今

2022年5月15日

今回紹介するのは、みたか多世代のいえで取り入れることになった『ビレッジ制度』についてです(名称は仮。いずれ村民と共に正式決定します)。要は、定期的に費用を払ってもらい村民として登録すると、さまざまな村民サービスが利用できる仕組みです♪

どんな村民サービスが利用できるの?(案)

毎月登録料を払ってもらうわけですから、それ相応の価値が必要です。現在少なくとも以下を想定しています。

・マイ図書館機能
・ミニカフェ機能
・ホテル機能
・マイパブリック機能
・キッズパーク機能
・恩送りおむすび機能
・多世代のいえ文化祭

…って言われてもよくわからないですよね(・_・;(長さの関係で次回具体的に説明します!)

その他、無いものは新たに会員と共に作ったり、より良くするためのコミュニケーションの場『寄り合い』を定期開催します。

なぜ必要か?

サービスそれぞれについて説明していく前に、そもそもなぜこれを高齢者向け施設の内部に作るのでしょうか?収益性をもし優先すれば、むしろ無い方がいいです。シニア向け部屋数を増やした方が当然ながら単位面積当たりの収益はずっと高まります。ではなぜ作るか?3つ理由があります。

①もし生活機能が低下して外に簡単に出られなくなっても、住人が地域社会とつながる『窓』としての効果に期待しているから

プロジェクトが元々根本的な課題として捉えている孤独問題とも関係します。身体・精神の衰えや、家族・友人の喪失など、様々な理由で高齢者は地域社会との関わりしろを失っていきます。そんな中においても、直接・間接を問わず、様々な形で他者との接点を持てるきっかけとしての『窓』。自分は一人きりではない、という感覚をもたらしてくれる可能性。村民サービスのうち、マイ図書館機能、恩送りおむすび機能は、特にたてもの内外のプレイヤーをリンクすることが期待できます。

②周辺住民向けの『関わりしろ』を残すため

一般的に、老人ホームは周辺住民の方々にとっては『自分とは関係ない場所』になりがちです。一旦そうなると、内部はブラックボックスとなり中で何が行われているか知る由もありません。もし仮に画期的な素晴らしい介護やコミュニティを提供していても知ってもらう機会がないと大変もったいないです。そこで、会員にさえなれば利用、体験できる『余白』をビレッジ制度として設けることで、多世代のいえでは、ちょっと変わった面白いことをしている、と周辺住民の方々に知ってもらう事もできます。

③収益性は他で確保すれば良いから(コミュニティビジネスの考え方)

2021年、三鷹ネットワーク大学主催の『三鷹まち活塾(四期)』で学ぶ機会がありました。その一コマで、コミュニティビジネスの第一人者永沢映(NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター)氏は、収益性部門と社会貢献性部門はそれぞれ全く異なる方向を向いているように見えるが、車の両輪のように共存し両者がバランスする事で法人全体としての継続性が増すと示されました。多世代のいえ内部でも同様のことが言えると感じ、この半公共的な(一見なんの利益も出なそうな)空間の存在意義に自信を深めた次第です。

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